初めての油圧ハンドツール　第1回　油圧とは

油圧って何？

パスカルの原理を利用して、油の力を発生させたものを言います。油の圧力と油の流れを油圧装置にて仕事に変換し、油圧の機械を駆動させます。

油圧機器はなにで構成される？　油圧ユニット・油圧ポンプって何？

油圧ユニットとは

油圧ユニットとは、油圧の発生源となる装置のことです。油タンク、油圧ポンプ、油圧制御弁、油圧アクチュエーター、モーター等で構成されます。

油圧ポンプとは

油圧ポンプとは、油圧装置に用いられる電動機やエンジンなどの動力を、油に加え、加圧された油を送り出すポンプのことです。油圧ユニットの構成物の一つです。

油圧駆動の仕組みはどうなってるの？

油圧では、パスカルの原理を利用することで、小さな動力を大きな力に変換することが可能です。

油圧ユニットにて、油圧ポンプから送り出された高圧の油圧作動油を油圧制御弁で圧力、流量、方向を制御して油圧アクチュエータに送りこみます。油圧アクチュエータにて、作動油の流体のエネルギーが、機械的エネルギーに変換され、仕事を行います。

油圧の圧力、流量って？

圧力

圧力とは、単位面積あたりにかかる力のことです。つまり、小さい面積に大きな力がかかると圧力が大きくなります。油圧では、この原理を利用し、大きな圧力（油圧）を生み出しています。

一般に、油圧の圧力は、大気圧を基準として測定される圧力であるゲージ圧力が用いられます。

圧力のSI単位(国際単位系)は、MPa（メガパスカル）が用いられています。

圧力のSI単位であるPaと、従来より、日本国内で用いられている工学単位kgf/ cm²への変換は、9.8Pa=9.8N/m²≒1kgf/m² のため、　1kgf/cm²≒0.098MPaとなります。

流量

油圧ポンプは、油（作動油）を押しだします。

ポンプが押し出す油（作動油）の量のことを「流量」または「吐出量」と呼び、 l/min （リッター毎秒）を基本単位とします。

流量が大きいほど、ピストンが素早く押し出されます。

手動油圧ポンプの場合は、流量はレバーハンドル（つまりピストン）を、一回ストロークしたときに、どれだけオイルを吐き出すか、 l/ ストローク で表します。

油圧ハンドツールの長所・短所って？

油圧の長所・短所について、油圧ハンドツールを例にご説明します。

油圧ハンドツールの長所

小型ながら強力な力またはトルクを発揮できる。

低温（-30～-40℃）や労働環境の悪い所での使用が可能。

電気制御が可能である。

水中で使用可能である。

騒音、振動が少なくスムーズに作業できる。

メンテナンスが容易である。

油圧ハンドツールの短所

油漏れの危険がある。

油の温度上昇により、油圧ハンドツールの性能が落ちることがある。

作動油の汚染管理（ゴミ、水分）が必要。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

油圧についてご理解いただけましたでしょうか。

おもしろ建機ナビを運営する丸善工業では、主に油圧建機・ハンドツールの製造・販売を行っております。

丸善工業では、油圧建機・ハンドツールのプロである当社のスタッフがお客様の要望や状況を丁寧にヒアリングし、お客様に合わせて最適な製品をご提案させて頂きます。

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