初めての油圧ハンドツール 第2回 油圧ユニットとは

油圧ユニットって何? 

油圧ユニットとは、油圧の発生源となる装置のことです。油タンク、油圧ポンプ、油圧制御弁、油圧アクチュエーター、モーター等で構成されます

油圧ユニットは、強い力が必要となる機械を動かすための圧力のかかった油(作動油)を押し出します。

油圧ユニットの仕組みはどうなってるの?

油圧ユニットでは、流体のエネルギー発生源である油圧ポンプから送り出された高圧の作動油を、油圧制御弁で圧力・流量・方向を制御し、油圧アクチュエーターに送ります。油圧アクチュエーターでは、流体のエネルギーが機械的エネルギーに変換され、機械的エネルギーにより、実際に仕事をします。

油圧ユニットにはどんな種類があるの?

油圧ユニットには、様々な種類があります。

主な違いとしては、

・流量

・最高圧力

・サイズ(質量・外形寸法・作動油タンクの大きさ)

があります。

油圧ユニットはどう選定したらいいの?

上記のように、様々な種類が存在する油圧ユニットですが、油圧ユニットの使用目的にそって最適なものを選ぶ必要があります

基本的には、油圧のアタッチメント(油圧ユニットを取り付ける油圧ハンドツールなどのことを言います)によって選びます。

アタッチメントに対して、余分な出力を持つ油圧ユニットを使用すると、アタッチメントが損傷してしまう恐れがあります。そのため油圧ユニットの出力の決定は重要です。

また、油圧ユニットの動力源には、電動式、エンジン式、空圧式等があり、アタッチメントの使用環境に応じて、最適な動力源を選択する必要があります。

例としては、屋内でアタッチメントを使用する場合、低騒音・排気のない油圧ユニットが望ましいため、電動式の油圧ユニットが選択されることが多いです。

他にも、油圧ユニット内のタンクの寸法や、油圧ユニットの外形寸法等も重要です。

これら複数の要素を考慮し、最適な油圧ユニットを選定します。

油圧ユニットの主なメーカーはどこ?

油圧ユニットのメーカーには以下のような企業があります。

・丸善工業

本サイト おもしろ建機ナビの運営会社です。

・平戸機械金属

超高圧ユニットに特化されています。

・油研工業

超高圧・低流量ユニットに特化されています。

・大阪ジャッキ

超高圧・低流量ユニットに特化されています。特に、家を持ち上げるジャッキを主に製造・販売されています。

・中野製作所 

キールカッター用ユニットを主に製造・販売されています。

油圧オイルクーラー(ラジエーター)って?

↑油圧オイルクーラー(ラジエーター)、カバー付きの状態

↑油圧オイルクーラー(ラジエーター)本体

油圧オイルクーラー(ラジエーター)とは、油圧ユニットを冷却する装置のことです。油圧オイルクーラー(ラジエーター)は、油圧ユニットが高温になりすぎることを防ぎます。

油圧ユニットの中には、油圧オイルクーラー(ラジエーター)がついている製品とついていない製品があります。

作動油タンクが油圧ユニットに対して小さいとオイルクーラー(ラジエーター)がついている場合が多いです。

というのも、作動油タンクが小さいと、必要な出力を確保するために作動油の回転数が多くなります。

作動油が回転する中で、作動油が抵抗を受けた時、油圧のエネルギーが熱に変わってしまい、油圧のエネルギーが失われてしまいます。

その際に発生した熱エネルギーを油圧ユニットの外に排出するために、オイルクーラー(ラジエーター)を導入する必要があります。

例えば、作動油タンクがコンパクトタイプの4lで、20l/minの流量だとすると、作動油が1分間に5回転することになります。5回転というのは、通常の油圧ユニットと比較すると多い回転数になります。

一般的な作動油タンクの設計基準ですと、オイルクーラーなしの場合、タンク容量は吐出量の3~5倍程度にします。

つまり、20l/minの吐出量の場合、タンク容量は60~100lにするのが一般的、となります。

ここで、そもそも大型の作動油タンクを油圧ユニットにとりつければ、上記の問題は解決するのでは?と思われた方もいらっしゃったかもしれません。

しかし、さきほど例としてあげた軽量小型のユニットですと、大きい油圧タンクを取り付けるのは難しいため、オイルクーラー(ラジエーター)にて解決する、ということになります。

油圧ユニットに対して作動油タンクが大きいと、油の回転数が少なくなり、オイルクーラー(ラジエーター)がないという場合が多いです。

おもしろ建機ナビの油圧ユニットをご紹介!

① 油圧パワーユニット / U-070-2

油圧パワーユニット / U-070-2

こちらの油圧ユニットは、おもしろ建機ナビが製造・販売する油圧ユニットの中でも、サイズ・質量ともに比較的コンパクトな製品です。

以下のような特長があります。

・多種油圧ハンドツールに使用可能

・軽量、コンパクトで移動が簡単

 質量40kgで、ライトバンでも積み込み可能です。

・三段積みも可能で、置き場所にも困りません

・単管キャップホルダーも取付可能(オプション品)

 杭打機で単管を打込む際に使用する単管キャップホルダーも、別途取付が可能です。

詳しくは、以下のリンクよりご覧ください。

>>油圧パワーユニット / U-070-2の詳細はこちら

②防音油圧パワーユニット / U-090S

こちらの油圧ユニットは、おもしろ建機ナビが製造・販売する油圧ユニットの中でも、特に低騒音仕様の製品です。

以下のような特長があります。

・防音機構とスローダウン装置により低騒音!

・多種油圧ハンドツールに使用可能

・機動性を重視したコンパクト設計!

詳しくは、以下のリンクよりご覧ください

>>防音油圧パワーユニット / U-090Sの詳細はこちら

③流量切替式ユニット / U-130-2

こちらの油圧ユニットは、使用する機械に合わせて流量切替えできる流量切り替え式ユニットです。

 20ℓ/min、25ℓ/min、30ℓ/minの3段階調整が可能な汎用性の高い油圧ユニットになります。

詳しくは、以下のリンクよりご覧ください。

>>流量切替式ユニット / U-130-2の詳細はこちら

④電動油圧ユニット / UH052EB

こちらの油圧ユニットは、動力源が電動式のため、おもしろ建機ナビが製造・販売する油圧ユニットの中でも、特に低騒音かつ排気のない製品です。

以下のような特長があります。

・電動仕様ユニットで低騒音、排気もありません

 三相200V 3.7kWのモーターを使用した電動ユニットで、音も静か、排気もなく、屋内工事や室内解体、夜間工事に最適です。

・低圧油圧機器、高圧油圧機器どちらも使用可能な共用型

 低圧なブレーカや杭打機、ハンドオーガーはもちろん、切替レバーを操作するだけで高圧なハンドクラッシャーも使用可能です。

詳しくは、以下のリンクよりご覧ください。

>>電動油圧ユニット / UH052EBの詳細はこちら

まとめ

いかがでしたでしょうか。

油圧ユニットについてご理解いただけましたでしょうか。

おもしろ建機ナビを運営する丸善工業では、主に油圧建機・ハンドツールの製造・販売を行っており、油圧ユニットの製造・販売も行っております。

本記事で解説した通り、油圧ユニットを選定する際は、アタッチメントの使用環境に応じて、様々な条件を考慮しながら最適な製品を選定する必要があります。

丸善工業では、油圧建機・ハンドツールのプロである当社のスタッフがお客様の要望や状況を丁寧にヒアリングし、お客様に合わせて最適な製品をご提案させて頂きます。

油圧ユニットの選定にお悩みの方がいらっしゃいましたら、ぜひお気軽におもしろ建機ナビにお問い合わせくださいませ。

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