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流量切替式ユニット / U-130-2

・使用する機械に合わせた流量切替えが可能
 20ℓ/min、25ℓ/min、30ℓ/minの3段階調整が可能です。

仕様

型式 U-130-2
外形寸法(mm) 770×590×750
乾燥質量(kg) 102
最高圧力(MPa) 15
油流量(ℓ/min) 20、25、30(3段切替式)
エンジン ホンダ GX390
 ・最大出力(kW) 8.7(3600rpm時)
 ・スパークプラグ BPR6ES(NGK)、W20EPR-U(DENSO)
 ・燃料タンク容量(ℓ) 6.1
 ・使用燃料 自動車用無鉛レギュラーガソリン
 ・エンジンオイル容量(ℓ) 1.1
 ・使用エンジンオイル HONDA 純正ウルトラ-U汎用(10W-30)
またはAPI分類SE級以上のSAE10W-30
エンジン始動方法 セル・リコイルスタート
バッテリー 12V 24Ah 以上
作動油タンク容量(ℓ) 8
推奨作動油 ISO VG32またはVG46 耐磨耗性作動油
油圧取出口 3/8インチカプラ
標準接続ホース 20、25ℓ/min → 3/8インチ 10mホース
30ℓ/min → 1/2インチ10ホース
その他 流量切換え用スロットルレバー装備
強制空冷オイルクーラ装備

 

 

  [対応油圧アタッチメント一覧]

流量設定 機種・型式 機種・型式
20ℓ/min (1) 油圧ハンドブレーカ
   BH-23K・RK型、BH-22型
   BH-20EV・EVR型
   BH-18K・RK型、BH-16VS型
   BH-11E型、BH-05B型、BH-7E型
(2)油圧ハンドブレーカ(水中仕様)
   BH-05BU型、BH-11U型、BH-22U型(3) 油圧杭打機
   KH-150-2型、KH-240V型
   KH-800型
(4) 油圧コンクリートチェーンソー
   MDC-300型
(5)油圧コアカッター
   DH190H-2型
(6)油圧水中グラインダ
   GH-180U型
(7)油圧ロングリーチチェーンソー
   PSH-190型、PSH-220型
(1) 油圧ハンドオーガー
   OH-1型、AY01型
(2) 油圧ハンドカッター
   CH-140S型
(3) 油圧水中ポンプ
   PH-300型
(4) 油圧ロックドリル
   MHD-20B型
25ℓ/min  25ℓ/min仕様の他社製品  
30ℓ/min 30ℓ/min仕様の他社製品   

使用方法

1.ご使用の前に

(1) エンジンオイルの確認
   エンジンオイルの量をオイルゲージ確認してください。本エンジンはオイルアラート付仕様のため、不足すると自動的に停止します。
   不足している時は、自動車エンジンオイルSAE10W-30を規定量になるまで注入して下さい。
   容量は1.1ℓです。

 

(2) 油圧作動油の確認
   作動油タンクの油面計で油量を確認し、
   不足している時はISO VG32または46相当の粘度の耐摩耗性作動油を用意し、
   作動油タンク上面の注入口プラグをはずして油面が油面計の中央の高さになるまで注入して下さい。
   容量は約8ℓです。

 

(3) エンジンのエアクリーナエレメントの汚れを清掃して下さい。

(4) 燃料の注入
   エンジンの燃料タンクに自動車用無鉛ガソリンを注入して下さい。
   容量は約6.1ℓです。燃料は入れすぎないで下さい。
   燃料がこぼれたら、きれいにふき取って下さい。

 

 

2.エンジンの始動

(1) エンジンの始動操作をする前に、
   パワーユニットのホースを油圧アタッチメントのホースに接続して下さい。
   ホースを接続しない状態ではエンジンを始動しないでください。
   また、切替レバーを必ず“始動時”(START)側になるように切換えて下さい。

 

(2) 始動操作

 ①燃料コックレバーを“出”の位置に合わせます。

 

 ②チョークレバーを“始動”の位置にします。
 【チョークレバーの位置】
  ・寒い時やエンジンが時は“始動”の位置にします。
  ・暖かい時や運転停止直後に再始動する場合は“運転”
   もしくは“始動”と“運転”の中間位置にして下さい。

 

 ③スロットルレバーを“IDLE”から“20”の位置にします。

 

④-1 セルスタート
 エンジンスイッチを“START”ポジションまで回しセルモータを回転させて始動させます。
 エンジンが始動したらエンジンスイッチを“ON”の位置に戻します。

【補足】CIRCUIT PROTECTOR(サーキットプロテクタ)について
サーキットプロテクタはバッテリーの充電回路を保護するものです。電気回路上で何か問題が発生すると緑色のインジケータが飛び出してサーキットプロテクタがオフになったことを示し、エンジンが始動できなくなります。
電気回路上の問題とは、主に短絡(ショート)、バッテリーのプラスマイナスを逆に接続等となります。
このような場合は問題の原因を突き止め修正してください。
修正後、ボタンを押してリセットします。
そのため、通常は『ON』(緑のインジケータが奥にある)状態が正常で、問題が無ければ始動時に押す必要もありません。

 ④-2 リコイルスタート
  エンジンスイッチを“ON”の位置にします。始動グリップをゆっくり引いていき
  重くなる所(圧縮点)で止めます。次に矢印方向に強く引っ張ります。
  始動グリップを引いたまま手を放さないで下さい。始動装置や周りの部品を破損することがあります。
     また運転中は始動グリップを引かないで下さい。エンジンに悪影響を与えます。

 

(3) エンジンが始動したらチョークレバーを“始動”から“運転”に開きます。
 ・チョークレバーはエンジンの調子を見ながら徐々に開き、
  最後に必ず全開にして下さい。
 ・寒い時または、エンジンが冷えている時、急にチョークレバーを開くと、
  エンジンが停止する事があります。ご注意下さい。

 

3.運転、作業

(1) スロットルレバーを設定流量の位置に動かします。
   切換レバーを下図の位置になるよう切換えます。

(2) 切換レバー“作業時”(OPERATE)側になるよう切換えます。

 

(3) 油圧アタッチメントを使用します。
   各油圧アタッチメントの操作は各々の取扱説明書に従って下さい。

 

4.停止

(1) スロットルレバーを“IDLE”の位置にして低速で1~2分位運転します。

 

 

(2) エンジンスイッチを“OFF”の位置にします。

 

 

(3) 燃料コックレバーを“止”の位置に合わせ閉じます。

 

<注意>
燃料コックを閉じておかないと、運搬時の傾斜角度によっては燃料タンク内の燃料がクランクケースに流れ込む恐れがあります。使用後は必ず閉じてください。

(4) 油圧アタッチメント(ブレーカ等)のホースを切り離し、
   ホースのカプラを互いに接続しておきます。

  <注意>
   作業により、油圧アタッチメント(ブレーカ等)ホース工具、パワーユニットの各部が高温になっています。
   必ず手袋を着用して下さい。

保守点検

1.日常点検

(1) エンジンオイルの量は毎日始動前に点検して下さい。

(2) 作動油の量は油面計の中間位の油面を保つよう、適時、作動油を補充して下さい。
   (作動油 ISO VG32または46)
【作動油例】
スーパーハイランド32(ENEOS)
シェルテラスS2 M32(シェル)
コスモハイドロ AW32(コスモ)

(3) 使用前にエンジンのエアクリーナエレメントの汚れを清掃して下さい。

(4) 油圧ホースやポンプの付近に油漏れがないか点検し、
   必要に応じてホース金具やボルトの増締めをして下さい。

(5) エンジンを始動後、低速で運転し異常な振動や異常な音がないか点検してください。

(6) ブレーカ等との接続用の油圧ホースは全長にわたって点検し、
   深い傷やつぶれのために油漏れの恐れがあるものは交換して下さい。

 

2.定期点検

パワーユニットを常に良好な状態に保つため、次の表に従って保守点検を必ず実施して下さい。

 

項目/時間 3ヶ月毎
または
50時間
6ヶ月毎
または
100時間
1年毎
または
200時間
エンジンオイルの交換 ※◯    
エアークリーナーの清掃    
燃料ストレーナの清掃    
点火プラグの清掃    
作動油の交換   ◯(1)  
リターンフィルタ交換    
ラジエータの清掃   ◯(2)  
サクションフィルタの清掃     ◯(3)
作動油タンクの清掃    

※初回20時間

 

(1) 作動油はオイルタンクの底のドレン口から抜き取ります。
   作動油が白くにごっていたり、焦げ臭いようなにおいがついて変色している時は
   同じ銘柄の作動油と交換して下さい。

(2) ラジエータは外側からエアで吹いてゴミ、ホコリを吹きとばします。

(3) サクションフィルタはガソリンまたは洗油で洗浄します。

(4) バッテリー電圧の正常範囲の目安12~13.5V。12V以下の時は充電して下さい。
   また、バッテリーは使用中にその容量が徐々に低下し寿命となります。
   補充電をしてもセルスタートでの始動が困難な場合は新品に交換して下さい。

 

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