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搭載型油圧ブレーカ / MHB-80

特長

・クラス最大の破壊力!
 最高圧力:27.5MPa 打撃数:500~950bpm

・多様な作業に対応
 1.コンクリート、岩石の破砕  2.アンカー、杭の打込み
 3.硬い土の掘り起こし     4.土砂、小石等の締固め
 5.アスファルトの切断、破砕

・様々なバックホーへ装着可能!取付作業も簡単!
 バックホーへの装着にはピン2本・ブッシュ4個、ホースを使用
 します。(適合機種:バケット容量0.04~0.08㎥)

 

仕様

型式 MHB-80
外形寸法(mm) 778×476×218
本体質量(kg) 95
作動油圧(MPa) 9.8~14.7
許容圧力(ℓ/min) 27.5
所要油量 20~25ℓ/min → 500~600bpm
25~30ℓ/min → 600~800bpm
30~35ℓ/min → 800~950bpm
接続口径 3/8インチカプラ(ホースは1/2in)
適合機種(バケット容量)(㎥) 0.04~0.08
適合機種(質量)(t) 1.5~2.5
モイルポイント 全長550mm、直径50mm、質量7.2kg

 

[構造]

1.上部(頭部)に安定した打撃力を得るためのアキュムレータを備えています。

2.バルブボディ内のコントロールバルブがピストンの移動位置によって油の流れを切り換え、
   ピストンの往復による打撃作用をコントロールしています。

3.ピストンは、シリンダ内で往復し、モイルポイントを打撃します。

4.バルブボディからフロントエンドまでは、4本のボルトにより締付けされています。

5.作動油出入口は、バルブボディの上側の口が高圧側、下側の口が戻り側となります。

6.モイルポイントは、リテーナーピン1本にて容易に取付け、取り外しができます。

 

[油圧配管]

1.油圧配管方法は、ミニパワーショベルの機種によって異なりますが、下記の回路図を基本にして
   行ってください。

2.リリーフ弁の圧力は14.7~27.5MPaの範囲に設定してください。

使用方法

1.本機をミニパワーショベルに取付けるには、4個のブッシュと2本のピンを使用します。

2.ブッシュをブラケットに取付ける時は、ブッシュの内外径にグリースを塗布してください。

3.ブレーカを水平にねかせた状態で、ミニパワーショベルのアームとバケットリンクに
   2本のピンで取付します。

4.ボルト2本とザガネで抜け止めをします。
   ボルト締付トルク 67N・m

5.油圧ホースをミニパワーショベルの油圧取出し口に接続します。この時エンジンを停止してください。
   IN・OUTを正しく接続します。ブレーカのINは上側(P)、OUTは下側(T)です。

6.モイルポイントにグリースを塗布し、ブレーカに挿入します。
   リテーナピンを挿入し、スプリングピンで止めます。

7.作業終了後、モイルポイントを取外す時は、必ずエンジンを停止してください。
   また使用後のモイルポイントは高温となっているので、必ず手袋を着用してください。

8.ブレーカの取外しは、ブレーカを水平にねかせ、ブレーカ回路の圧抜き作業をした後、
   エンジンを停止して行います。
   ブレーカ各部が高温になっているため必ず手袋を着用して下さい。

保守点検

1.日常点検

本機をご使用になる前に必ず次の項目を点検し、異常がないことを確認してください。
点検作業は必ずエンジンを停止してから行ってください。

点検項目 処置
頭部ナットの緩み 緩んでいる時は増締め
ホース金具の緩み 緩んでいる時は増締め
ブレーカ取付ナットの緩み 緩んでいる時はネジロックを塗布して再度締付け
ドローボルトナットの緩み 緩んでいる時はネジロックを塗布して再度締付け
ホースの傷、油漏れ 油漏れのある時は交換
ブラケットの亀裂 亀裂がある時は補修、又は交換
モイルポイントの傷、亀裂 折損するおそれのある時は交換
リテーナピン、ワッシャの傷、亀裂 折損するおそれのある時は交換
油のにじみ ブレーカ本体からの油にじみがある時は修理
アキュムレータ取付ボルトの緩み 増締め

 

(1)作動油の量と汚れのチェック
   ・作動油タンク内に油量が充分あるか確認してください。 また、作動油が汚れていると、
   ブレーカや他の機器が作動不良をおこす要因となります。
   作動油が汚れている時は交換してください。

(2)モイルポイントへのグリース供給
   ・モイルポイントへの給油が充分行われていないと、モイルポイントの早期摩耗や焼付きを
    おこします。
  ・1日の作業のはじめにグリースニップルからグリースガンで4~5回給油してください。
  ・給油はモイルポイントを挿入した状態で行って下さい。
  ・使用中にモイルポイントの油が乾いたら、補給してください。
  ・新品のモイルポイントを組み込む時は、グリースを充分塗ってから装着してください。

(3)モイルポイント、リテーナピンの点検
    リテーナピンとモイルポイントの接触部にふくらみが出たら、グラインダで修正してください。
    グラインダ作業は、労働安全衛生法の基準に適合した作業方法で行ってください。

 

2.定期点検

点検項目 交換時期
アキュムレータガス圧 100時間または半年
ガス圧力 5.4MPa
シール類の交換 300時間またはは1年
アキュムレータダイアフラム交換 300時間またはは1年
リテーナピン 摩耗の程度による
油圧ホース 損傷、油漏れ時
ボルトナット類 損傷した時

 

(1)1年以内ごとの油圧ショベルの特定自主検査と同時にブレーカの特定自主検査も行って下さい。

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