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水中仕様油圧ハンドブレーカ / BH-22U

特長

・水中で使用できる油圧ハンドブレーカ

・重機、クレーンの油圧を利用して使用可能

・製品表面は亜鉛マリン塗装で錆防止の
 コーティング

・製品内部のピストンは錆防止の特殊仕様

・油圧式のため、水中でも抜群の破壊力

 (新製品情報/水中仕様ラインナップはこちら)

仕様

型式 BH-22U
外形寸法(mm) 645×421
本体質量(kg) 22(工具含まず)
作動油圧(MPa) 8.8~12.7
最高圧力(MPa) 20.6
所要油量(ℓ/min) 20~25
打撃数(bpm) 1400
シャンク寸法(mm) 1”六角×108
接続金具 3/8インチカプラ
延長ホース(m) 1/2インチ×20
推奨作動油 ISO VG32(標準使用)または
ISO VG46相当耐摩擦性作動油

 

特別工具

使用方法

油圧源の圧力、流量が本機の仕様に適合していることを確認して下さい。

 

作業準備

1.本機のラッチを開き工具を挿入します。
   六角シャンクの工具を挿入する時に途中で引っかかる時は工具を少し回転させて下さい。

2.ラッチを閉じます。工具を引っ張った時工具が抜けないことを確認します。

 

 

 

3.カプラにゴミ埃が付いていないことを確認し、延長ホースで本機と油圧源とを接続します。
   (接続後は、カプラロックをして下さい)

 

 

4.油圧源を起動し、本機に油が流れるようにします。

 

実作業

1.工具を破砕物に直角に当て、本機を少し押さえ込むようにしてコントロールレバーを握ると
   打撃を開始します。

 

2.1箇所を30秒以上打撃して割れない時は場所を変えて下さい。

3.10秒以上空打ちさせないで下さい。

 

作業終了

1.作業終了後、油圧源を停止します。

2.工具を押し込み、ピストンを押し上げた状態にします。

3.延長ホースを取外します。

4.本体ホースのカプラを互いに接続しゴミ埃の付着を防止します。

5.本機に付いた泥や汚れを清掃します。

 

水中仕様機の使用上の注意

1.基本的な使用前点検内容と作業上の注意内容は標準機の取扱説明書に準じます。

2.水中仕様油圧ブレーカでは、ピストンがロッドを打撃する際にブレーカ内部で水圧が上がる事を防ぐ為に
   フロントエンドに水の出入り用の穴を設けています。
   この穴をふさぐことの無い様に使用してください。
   穴がふさがれ、水の出入りができないと瞬間的に圧力が上がった水がブレーカ本体と油圧回路に入り
   故障の原因となります。

3.水中作業の前に大気中にて試し打ちを行ない、ブレーカに異常や配管ホースからの油もれがないか
   確認してください。

4.油圧ホースカプラの接続、切り離しは油圧源を停止した大気中で行ない、
    水・泥などが入り込まないように注意してください。

5.破砕作業の要領は基本的に陸上と同じですが、工具先端が水没し破砕箇所が見えない場合には
   足元に十分気を付けてください。

6.使用中に油が多量に浮遊するような場合には、水中作業を停止し、
   水中より本体を引き上げて点検してください。

保守点検

1.長期保管時の処理

(1)本機を油圧源に接続し、直径φ20~25mm 長さ350mm以上の棒を工具差込口に押し込み、
    ピストンを上限まで押し上げた状態にして下さい。

(2)工具挿入口からピストンに防錆潤滑剤を塗布します。

   <注意>
    上下(1)・(2)を守らないと、ピストンに錆が発生し、油漏れの原因となるおそれがあります。

(3)本機全体を油で湿した布で拭き清掃します。
    カバーを掛けて湿気の無いところに保管して下さい。

 

2.作業終了後の保守・点検

(1)水中、特に海中で使用した場合には錆が早期に発生するため、
    作業終了後の保守・点検は確実に実施してください。

   ・本体から工具を引抜いた状態で、本体表面ならびにフロントエンド内に入った土砂・破砕片などを
    水(真水)で洗い流してください。

   ・エア-の吹き付けや、布で拭くなどして、フロントエンド内部と全体を乾かしてください。

   ・フロントエンド内部と全体に対し防錆剤を十分に吹付け錆の発生を防止してください。

(2)油圧源の作動油の色を確認してください。白色(または乳化)になっている場合は、水分の浸入が
    考えられますので、油圧源およびブレーカ本体の分解、点検を実施してください。
    また、白濁した作動油は交換が必要です。

 

 

3.定期点検

定期点検は当社または当社サービスセンターに依頼して下さい。

 

点検項目 点検周期
アキュムレータガス充填 1年
アキュームレータダイヤフラム交換 2年
バルブロッドO部リング交換
Uカップパッキン交換
ラッチの摩耗量確認
(使用限界は下図示す寸法)
1年

※アキュムレータのガス充填圧力は3.9MPaです。

 

ラッチの使用限界

 

4.保管時の注意

(1)目安として1週間以上使用しない場合には、「作業終了後の保守・点検」に加え、
    油膜がきれない様に定期的に防錆剤の吹付けを行なってください。
    また、機械全体を作動油容器に浸け込み保管することで、防錆効果が高まります。

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