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油圧ハンドオーガー / OH-1

特徴

・油圧式で強力な掘削力!

・レバー操作で正逆回転切換え可能!

・建設車両の油圧からも使用可能 
  U-070などの油圧パワーユニットの他に、ショベル、クレーン
  (サービスポート)を利用して使用可能です。

 

仕様

型式 OH-1
外形寸法(mm) L440×W584×T272
本体質量(kg) 14
作動圧力(MPa) 9.8~13.7
最高圧力(MPa) 13.7
許容背圧(MPa) 6.9
所要油量(ℓ/min) 9.5~25
最大流量(ℓ/min) 25
最大トルク(N・m) 88
最高回転数(rpm) 300
正回転方向 真上から見て右回転
接続金具 3.8インチカプラ
有効延長ホース 3/8インチ×10m
1/2インチ×20m
推奨作動油 ISO VG32(標準使用)または
ISO VG46相当耐磨耗性作動油
その他 流量制御弁を装備
(25ℓ/min以上の流量を流すと作動し油圧モーターが停止します)


[オーガーの種類と性能]

掘削穴径φ50~350mmまでのオーガーを揃えてあり、最適サイズの選択ができます。
オーガーの長さは900mmですが、接続用のエクステンションを使用する(継ぎ足しする)ことによってさらに深い穴の掘削が行えます。

オーガー径 ジョイント方式 備考
φ50×900L スナップオン式 アダプター必要
φ75×900L
φ100×900L
φ150×900L
φ200×900L
φ250×900L
φ300×900L
φ350×900L


[掘削性能(参考)]

オーガー径(mm) 掘削可能長さ(m)
φ50~75 4~5
φ100~200 3~4
φ250~300 2~3
φ350 1

 ※)関東ローム層(N値3~15)でのデータ。

 

製品ムービー

使用方法

油圧源のリリーフ設定圧力(9.8~13.7MPa)と流量(20~25ℓ/min)が本機の仕様範囲内に適合していることを確認してください。

作業準備

1.ドリルのスナップボタン①を取付具のボタン穴②に合わせて取付けます。この時スナップボタン①が
   取付具の穴に確実に入っているかスナップボタン①を押して確認してください。

2.カプラにゴミや埃が付いていない事を確認し、延長ホースで本機と油圧源とを接続します。
   (接続後はカプラロックをしてください。)

3.油圧源を起動し、本機に油が流れるようにします。

 

実作業

1.パッドを腰に当て、穴掘削位置にオーガーの先端を押し付けてから、レバー(長い方)を握り
   オーガーを回転させて掘削します。レバーの短い方を握ると逆回転します。

2.オーガーを垂直に立て徐々にレバーを握り回転数を上げて地面に小さな切り口を付けます。
   その後はレバーで回転数を調整しながら掘進してください。
   初めから最高回転数で使用すると土中に障害物があった場合、思わぬ力で反力を受けることがあります。
   操作に慣れるまでは低回転で作業し、1回目は低速で掘削して2回目は高速回転で土砂の放出する
   2段階作業が効果的です。

3.大径の穴掘削を行う場合は反力も大きくなりますので、オプションのショックアブソーバーを装着、
   または専用架台をご使用ください。(下部『その他オプション』項目参照)

4. 地盤ごとの削方法

4-1 軟弱地盤
急速に掘進しますので土中に食い込み過ぎないように本機を多少持ち上げるようにして掘進してください。

4-2 硬い地盤
回転を少し落とし、オーガーの回転が停止しない程度に本機を押さえるようにして掘進してください。

5. 掘削抵抗が大きくなりオーガー回転数が落ちた時には、回転を止めて、機械を持ち上げ、
   逆回転等でオーガーに付着した土をいったん落としてから掘削を続けてください。

6. 掘削時は両足に少し間隔をとり、安定した姿勢で行ってください。

7. さらに深い穴を掘る場合は継ぎ足し用のエクステンションを使用してください。

8. 予定の深さに到達したらレバーを離せばドリルの回転が停止するので
    そのまま引き抜いてください。回転させながら引き抜かないでください。

9. 本機に流量25ℓ/min以上流れると流量制御弁が作動し、油圧モーターへの油の流れが止まります。
    油圧源を停止し、流量を適正流量にしてください。

10. ポイント・ブレードが摩耗した場合、能力が低下しますので早めに交換してください。

 

作業終了

1. 作業終了後、油圧源を停止します。

2. 延長ホースを取外します。

3. 本体ホースのカプラを互いに接続しゴミや埃の付着を防止します。
    (残留圧力を解放するため、油圧源と本機との接続、切離し時には必ず油圧源を停止させてください。)

 

その他オプション

1. チップ付ポイント:アスファルト、軟岩、土炭等の掘削時に使用します。

2. ショックアブソーバー:大径の穴掘削や反力を受けやすい地盤の掘削時、機械に装着します。

3. 専用架台:用途に応じて各種架台があり、大口径の穴掘りや、深穴掘り作業に使用することで
    掘削が簡単安全になり能力がアップします。
    (1)縦掘 (2)横掘スライダー (3)縦横兼用

4. 圧力抜き工具
    部品番号:3HS-T-2412 部品名称:カプラ圧抜工具(3/8インチ用)
    ※詳しくは当社、または当社販売店までお問い合わせください。

保守点検

1. 使用前の点検項目

本機をご使用になられる前には必ず表の点検項目を点検し、異常がある時には処置してください。

No 点検項目 処置
パットの劣化 交換
レバーの変形・動き 交換
M6 六角穴付ボルト(No.17)の緩み 増し締め
M10 六角ボルト(No.18)、
M10 ナット(No.13)の緩み
増し締め
⑤~⑫ 各部油のにじみ 修理
ホース金具の緩み 増し締め
ホースの損傷 交換

 

2. 定期点検

本機の定期点検は当社または当社サービスセンターにお申し付けください。

点検項目 点検周期
Oリング、シール類の交換 2年
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